黄昏野

セミリタイアの日々を綴っています。

ゴマすり出来ない性格。

自分は昔から面倒なことが嫌いだったと思います。だからいろんな場面で損をして来ました。

会社での地位とか出世とか興味がなくて定時に帰ったりしてました。
もちろん忙しい時は残業しましたが
パフォーマンスで遅くまでいることはなかったです。

上司は当然、遅くまで残ってる部下がかわいいです。飲みに誘って断らない人間もかわいいです。休日を潰してゴルフに付き合ってくれる部下がかわいいです。

組織は情で動いてる面が大きいです。仕事は出来て当たり前、その上でいかに上司に気に入られるかで将来が決まります。

島津斉彬からまったく相手にされなかった大久保利通は、島津久光に対して徹底してゴマをすり、それが斉彬死亡によって日の目を見ます。

西郷と立場が逆転するのです。
このあたりはどのボスについたかで天国と地獄に変わるので運とも言えますが、大久保、西郷、ともに上にゴマを擦りまくるのは同じです。

幕末明治維新の頃から何も変わっていません。
ですが、したたかな大久保は維新以降着々と権力を強めて行き、最終的にはライバル西郷を殺し、主君であった久光をも黙らせました。

日本の最高権力者にまで上り詰める手腕はその辺の会社の中の争いとはスケールが違いすぎて比較は出来ませんが、根底に流れてるものは同じだと思います。

自分は年下後輩が上司になっても何も変わらずでした。
それが面白くないのか偉そうに命令してきたりしました。
バックに偉い人がいるとこうまで人間変わるかというくらい変わります。

地位が人間を変えると言いますが、それはかなりの部分で当たってます。組織というのはそうでなければ回らないからです。

自分のような噛み合わせの悪い歯車がいるとガタついたりして困りますね。それで追い出そうと画策されました。

会社という組織としては正しい判断だと思います。
しかし、その歯車に噛みつかれたら慌ててしまうんです。
何事も慎重に、謙虚に生きていかなければならないと思います。

調子に乗ってると落とし穴もありますし、魔が差すこともあります。
新入社員に偉そうに訓示してる社長が明日は逮捕される時代です。

世の中、そんなもんです。