黄昏野

セミリタイアの日々を綴っています。

守銭奴の缶拾い。

晴れです。まだ朝は寒いですが、桜の開花もあちこち見られ来週からはいよいよ春本番になる模様です。

昨日の昼、自動販売機の横で缶をひたすら踏み潰して集めてるオバサンがいた。
自転車ではなく手に大きなビニールを持って踏み潰した缶を入れていた。

そのオバサンの格好に薄汚さはなく、ごく普通の女性に見えた。
大抵、缶を集めてる人はオッサンで自転車いっぱいに積んでる。
顔は煤けて、服も薄汚いのが定番だ。

オッサン達ですらわずか数百円にしかならない缶集め。
それだけを見れば貧困が想定されるが、オバサンにそれは感じなかった。

この人は実は資産家でとてつもない守銭奴じゃないかと疑いたくなる。
金持ちほどケチというのはある意味当たっていて、金に対する執念は常軌を逸脱している。

だからこそ金持ちなんだろうけど、恥も外聞もない行為すら平気でするのは、裏付けするだけの自信があるからじゃないかと思う。

安っぽいアパートに住んでいても資産は億越えとか十分あり得る。
立派な家に住んでても手持ちのお金がなくて苦しんでる人もいる。

後者は見栄や世間体ばかり気にするタイプで前者はそうでない人。
会社で言えば本社ビルが立派なのは危険でオンボロ本社は安心というやつです。

手持ちの現金、いわゆるキャッシュフローは見た目ではなかなか判断出来ないのが普通に暮らしてる人間です。上場企業のような情報開示の義務もなく、すべてはブラックボックスの中。

街中の何気ない光景でここまで話を広げる自分はよっぽど暇なんだとあらためて感じた次第です。