黄昏野

セミリタイアの日々を綴っています。

やっぱり田舎は嫌いだ。

無職になってから夜出歩くことが無くなったんですが、先日、知人と梅田で食事をして帰るのが遅くなることがありました。

深夜0時頃に地元の駅を降り、暗いなか歩いて家まで向った。
ひと気のない中、恐怖と不安を感じる。

バイクや自転車、靴音に警戒する自分はすっかり臆病になってしまった。若い時なんともなかった深夜が恐ろしい。

若さとは怖いもの知らずだとあらためて思う。深夜にミニスカートで歩く女は凄い。男より肝っ玉が座っているのかバカなのか。

こちらは都市部で住宅地の中なのでまだいいけど、田舎の真っ暗な闇を歩くのはもっと怖い。

人の目のない田舎道は犯罪の匂いを感じる。昔、祖母を車で山深い家まで深夜に送っていったりしてたけど、あんなこと今はしたくない。

テレビで映す田舎は青空が広がり、のどかな風景ばかり。
あんなのを見て田舎を知らない都会人は憧れるのかも知れない。

廃墟寸前の山村とか恐ろしい。
いや、田舎にある郊外の家すら夜は怖い。子どもの頃は魚を取ったりして遊んでたけど、今はすべてが嫌いだ。

ああ、田舎は嫌だ。
歩いてる人間がいない。みんな車の中だ。陰湿で果てし無く暗い。

たまに昔の同級生から帰って来いよとか言われるけど絶対に嫌ですね。
望郷なんて言葉は自分にはない。

初めて人を好きになって忘れられなかったのは田舎だったんだけど、そんなことすらどうでもいい。

その娘と結婚してたらずっとあの地に縛り続けられてたのは間違いない。まったく違う人生とはどういうものだったのか興味はあるけど、今さらな感も強い。

これから冬になる。
雪曇に覆われ、日中も暗い北陸地域。

「け」
「ちゃ」

とか聞きたくもない。
田舎者丸出しの背筋が寒くなる方言。うんざりする。

ほとんどが旅行以外では県外に出ない。進学等で一時的に出ても戻ってくる。

鮎かシャケみたいに生まれた場所に帰る連中ばかり。
北陸の地に張り付いて離れず、地元以外の人間を死ぬまで陰で
「旅の人」と言う。

嫌だ嫌だ嫌だ。あーイヤだ。
田舎は嫌だ。