黄昏野

セミリタイアの日々を綴っています。

昔のリストラ体験談パート2

雨です。
昨日の続きから始めます。

仕事中に呼び出された時はついにその日が来たと緊張と絶望感と両方がありました。

何故呼び出されたかわかりますね?

そう言われ、わかりませんととぼけたが、向こうは役員を含め三人。
小さな会議室でのやりとりで圧迫して来ました。

この会社にはもういられないと覚悟を決めましたが、おとなしく殺されることだけでは腹の虫が収まらない。こちらも傷を負う以上、そちらにも傷を負ってもらうという気持ちで頭がいっぱいでした。

呼び出される以前から危機感を持っていた自分は先回りして個人労組に相談していました。
会社が仕掛けてきた時が動く時だと確認してましたので、その日定時で帰り、速攻で組合加入しました。

そしてこれも速攻で組合加入通知書と団体交渉申し込み書を当日FAXで送りました。

連休明け出勤すると呼び出されることはなく、不気味な静けさでした。
呼び出されたら組合を通して団体交渉で話しましょうと言うつもりでした。

団体交渉抜きで呼び出すなら不当労働行為で地労委に上げるとも言うつもりでした。証拠が残る書面でのやり取り以外は認めないと決めていました。

会社は自分を呼び出すことをこの時点で諦めました。
団体交渉の日までは目に見えない緊張感の中で仕事をすることになりました。

その間自分にできることは突っ込まれないように仕事を一生懸命やることでした。

そしてついに団体交渉の日がやって来ました。会社は他の従業員に見れれたくないのか、本社から離れた倉庫の二階を指定してきました。

そこへ組合の人たちと赴くと5人の人間が座っていました。社長、常務、社労士、金魚の糞の社員二人です。
社長が逃げずに出てきたことは意外でした。

こちらも書記長はじめ5人です。
そして録音機材をテーブルの中央に置き話し合いは始まったのでした。

次へ続く