消された過去消されたドラマ
2008年末から2009年3月まで自分は大企業の工場で派遣として働いていた。
その頃の自分の精神状態も世間と同じく悲惨なもので、生きてるのか死んでるのかわからない感じだった。
毎日のようにロッカーで別れを告げる非正規労働者がいる状況ではおかしくなるのもしょうがない。正社員だけは他人事のような顔をしてたのが印象的だった。
正社員労組の連合は経団連より酷く
既得権益を守る為なら非正規を切ることも当然であり
実際、正社員たちは非正規を奴隷扱いしていた。
廊下には連合が支援する民主党の宣伝機関紙が貼られてた。
人権とか労働者の味方とかやってることと
真反対の言葉を並べられていた。
自分は反吐が出る思いでそれを見てた。だが
最終的には子ども手当を餌に政権を取ることになった。
暗黒の民主党時代の幕開けだった。
国民が野党に政権を取らせる時代は何十年と来ないだろう。
ロシア革命に比べると失礼だが壮大な社会実験の失敗を国民は味わった。
主人公は派遣社員というのも時代背景を映していた。
この銭ゲバ、面白くてずっと見てた。
しかしあまりの陰鬱さ、悲惨さにことごとくスポンサーが降り、土曜日21時のドラマなのに最後は1社が残るのみの異例の事態になった。
いわゆる消された過去、消されたドラマである。
スポンサー受けする品行方正なドラマなど毒がなくてつまらない。
いつ消されるかわからないけどユーチューブで今は見れるのでおススメします。
しかし時の流れは早い。
あれから自分も歳をとったし、考え方も変わった。
感性が鈍くなるのは仕方ないか