黄昏野

セミリタイアの日々を綴っています。

お金を使わなくなった。

収入が途絶えてから知人を避けるようになった。
特に酒を飲む人間。

酒の席はお金があっという間に無くなる。1万円なんて軽いものだ。
酒を飲まない自分からしたらあんなアホらしい時間はない。

そもそもなんで割り勘で払わなければならない?全然飲まないのに。
人数が多い場合は飲む飲まない関係なく割り勘だ。

それでも働いてる頃は仕事の関係もあり、しょうがないと諦めてた。
今はダメだ。

酒、タバコ、ギャンブル、風俗。
すべてにおいて金遣いの荒い時期はあった。しかし、今は何もかも止めてる。というか興味がない。

バイクや車もそう。
何台も買い換えて乗って来た。
雑誌も毎月買ってたし、マニアックな趣味のひとつにもなっていた。

それらも今はまったく興味がない。
あんなもの無くても暮らしていけるし、金食い虫が無くて助かってる。
これは都市部に住む自分だから言えることだけど。

リタイア生活を持続するにはモノ、ヒトの断捨離は避けて通れない。
人を断捨離するとより孤独になるけど、背に腹は変えられない。

付き合いが減ったことで余計な出費もなくなり、使う金額の予定も立てやすくなった。

金を浪費しなければ続かない関係はもういらないし、金を使わなければ出来ない趣味もいらない。

金の使い方を誰かに指図されない独身こそがリタイアに向いている。
我慢するのは自分だけでいい。
人を巻き込んではいけない思ってる。

リタイアしてから1年が経ちようやく贅沢から離れて来た実感がある。
カフェが好きでタリーズとか行っていたけど今はコーヒーに300円以上払うなんてあり得ない。

50円の格安自販機で充分だし、ブレンディの粉末でもいい。
慣れたらどうってことはない。
快適に過ごせる。

筋トレもわざわざジムに行く必要はない。公園の自重トレーニングのほうがはるかにキツイ。
リズナーを読めばわかるけど、ジムトレより強く使える身体を作れる。

ジムで鍛えてる人間で片腕懸垂出来る人間がどれだけいるだろう?
おそらくほとんどいないはずだ。
実生活で役に立たないベンチプレスなんかしても意味はない。
求めるのはより強い前腕や背中だ。

人間の尊厳を支える直立歩行を維持するトレーニングも常に歩くことを心がけてる。自転車で遠出もする。

日本人のメンタリティは節約にある。デフレマインドからは離れられない民族だと思う。

政府がインフレを狙っても達成出来ないのはこういう部分にある。
消費税やモノの値段が上がればインフレという図式にはならない。

消費者はより買わなくなるし、老後を警戒し、金を溜め込む。

なんとなく離職後を振り返ってみた。